投稿日:2010年3月 5日 19:35 カテゴリ:業務効率改善
「弁護士のためのiPhoneアプリ紹介」の2回目は、ナビゲーション編です。外出が多い弁護士におすすめのアプリを紹介します(リンクはiTunesへのリンクです)。
まず、総合的なナビゲーションとしては、標準搭載のマップが第一候補でしょう。徒歩・電車・自動車を使った移動のそれぞれについて、経路を表示してくれます。経路表示もわかりやすく、おすすめです。
対抗候補として、Yahoo! が提供している「Y!地図」を紹介したかったのですが、本日(2010年3月5日現在)公開停止中です。こちらの場合、経路検索はできませんが、地下街の表示ができたり、最寄の駅や施設(コンビニや銀行など)が検索できるので、知らない土地に行って近くに何があるかを検索するのに向いています。
次に、乗り換え関係のアプリですが、「乗換案内」(Jorudan)
で問題ないと思います。基本的な経路検索に加え、運行情報なども取得できます。
対抗馬としては、「駅探エクスプレス」(Ekitan)
がありますが、有料であること(といっても350円ですが)、2010年春以降はアプリ内課金となり、一定期間ごとに更新料金を取られることがマイナスです。ちなみに、「乗換案内」には、機能追加版の「乗換案内Plus」
もあり、バスを利用した乗り換えなどにも対応しています。こちらは年額利用料2,300円となっています。
鉄道関係では、「駅.Locky」
もおすすめです。こちらは、「次の電車がいつ来るか?」に特化したアプリです。「次の電車まで◯分あるから、その間にこの作業をしておこう」といった使い方ができます(その「あとひと仕事」で、往々にして電車に乗り遅れてしまうものですが...)。
他には、タクシーを利用した際の大まかな料金がわかる「タクっちゃう」
も、駅からの交通の便が悪い場所に行く際には便利に使えるのではないでしょうか。
次回は、スケジュール管理について取り上げたいと思います。
投稿日:2010年2月25日 18:37 カテゴリ:Webマーケティング
移転先での最初の投稿です。連載中(といっても、まだ1回目だけですが)の「弁護士のためのiPhoneアプリ紹介」 をお休みして、今回は法律事務所のホームページについて、もう一度考えてみたいと思います。
先に結論めいたことを書くと、「本気でホームページから顧客を獲得しようと考えていますか?」ということです。現在、顧客獲得競争がもっとも激しいのは、債務整理の分野だと思います。新聞・テレビ・交通広告、ありとあらゆる広告手法を用いて債務整理の顧客開拓を行っていますが、ホームページについては「?」という感じです。
例えば、検索サイトで「債務整理 東京」と検索してみてください(Googleの場合、Yahoo!の場合)。結果をみると、Googleでは上位10件をすべて司法書士事務所が占め、Yahoo!でも司法書士事務所が4件、法律事務所が4件となっています。同じく、「債務整理 大阪」では、Googleでは司法書士事務所が9件、法律事務所が1件、Yahoo!でも司法書士事務所が8件、法律事務所が2件となっています。
これが何を示すのか、おわかりでしょう。債務整理について情報を求めている人は、法律事務所のホームページにたどりつけないのです。もちろん、「債務整理 大阪 弁護士」まで絞り込めば、法律事務所のホームページが出てきます。しかし、最初に司法書士事務所のホームページを見た人が、再度、キーワードを追加して検索するでしょうか。ホームページから入手できる情報の質と量は司法書士事務所でも法律事務所でもほぼ同じですし、扱える金額に上限がある代わりに、料金は安いとくれば、どちらを選ぶかは聞くまでもないでしょう。借入額が非常に多い人であれば、法律事務所でなければ取り扱うことができませんが、そういった人達は、広告を熱心に出している事務所にとって「求める顧客」でないことも事実です。
比較的コストをかけてでも集客したい分野である債務整理の分野であってもこの調子なのですから、他の分野は推して知るべしです。「ホームページからは顧客が取れない」という話を聞きますが、取れる体制になっていないのですから、当然です。
「事務所案内の代わりにホームページを」というくらいの気持ちなら、「ただそこにある」というだけでもよいかもしれません。事務所名・弁護士名で検索すれば、さすがに上位に上がってくると思います(時々そうでない事務所もあって驚くのですが...)。もし、「ホームページから顧客を獲得したい」と思うのであれば、もっと本気で考えるべきです。なぜライバルに勝てないのか、どうしたら潜在顧客にアピールできるのか、考え、行動しなければなりません。
ちょっときつい書き方をしてしまいましたが、「ホームページを持っていれば顧客が集まる」「それで足りなければ広告で」「運営は業者に任せているので」という姿勢では、今後ますます集客できなくなります。データをもとに、PDCA を継続して回していくことが求められるでしょう。
次回は、気軽な(?)iPhone の話に戻りたいと思います。
投稿日:2010年2月 5日 16:54 カテゴリ:業務効率改善
今回からしばらくの間、「弁護士のためのiPhoneアプリ紹介」と題して、弁護士におすすめのiPhoneアプリケーションを紹介していこうと思います。「マーケティング」とはやや外れてしまいますが、お付き合いいただければと思います。
第一回は、弁護士といえば法令、ということで、法令に関するアプリを紹介したいと思います(安直ですが...)。アプリケーションのリンクはすべてiTunes Storeへのリンクとなっています(iTunesが起動します)。
法令の閲覧ができるアプリについては、5つの作者さんが21種類のアプリを公開されています。弁護士が使うことを前提に、ある程度収録法令数が多いものをピックアップすると、以下のものがあります(順不同)。
上記のうち、模範六法は判例付きです。ほとんどのアプリが法令データをアプリ内に保持しているため、改正法令への対応については、アプリのバージョンアップを待たなければならないのに対して、パーフェクト六法は、総務省の法令データ提供システムからデータを取得するため、最新の法令が利用できるというメリットがあります。その代わりに、初めて利用する法令についてはダウンロードが必要となるため、電波が届かず、Wifiも利用できない環境では使用できません(一度ダウンロードすれば、利用できます)。
それぞれのアプリのレビューなどを見ると、動作の重さが指摘されていますが、これは各法令の文字数が多いことに由来するもので、アプリ自体の問題というわけではないようです。特に民法や会社法などでは顕著で、使用状況によると、アプリ自体が終了してしまう場合もあります。また、画面サイズが大きいとはいえないこともあり、一覧性には欠ける面があります(各アプリごとに付箋や検索機能など工夫はされているのですが)。これらの点が問題ですが、ちょっと条文を引く程度であれば十分実用に耐えられるものとなっていますし、何よりも重い六法を持ち歩かずに済むというのが大きなメリットではないかと思います。
マーケティングという意味では、ITJ法律事務所が六法アプリを提供しているのが面白いですね。直接依頼者の増加などが見込めるものではありませんが、「新しいものへの感度が高い」という印象を持たせることで、先につながるものがあるかもしれません。
判例情報については、上に挙げた模範六法以外にはないようですが、法律事務所で使いそうな情報としては、他に以下のようなものがあります。
次回は移動が多い弁護士向けのナビゲーション系のアプリを取り上げようと思います。
投稿日:2010年1月21日 17:17 カテゴリ:Webマーケティング
年が明けて20日以上経ってからの初エントリーとなってしまいました。今年もよろしくお願いします。
今年最初の話題は、ホームページについてです。仕事柄、多くの法律事務所のホームページを見ていますが、本当に千差万別です。分量にしても、トップページだけというものから、数千ページレベルまでありますし、デザインについても、「先生が好きで作ったんだろうなぁ...」というような手作り感あふれるものから、非常に洗練されたものまで様々です。それぞれに、こだわりを持って作られているのだろうと思うのですが、利用者の視点という立場からは、そのこだわりがアダになっているものも少なくありません。
検索経由のアクセスが多数を占めるようになった現在のホームページ事情からすると、ホームページにアクセスしてくる人の多くは、検索キーワードに関連した悩みや疑問をもってアクセスしてきているといえます。とするならば、その悩みや疑問に答えることがホームページの最大の目的ということになります。もちろん、すべての検索キーワードに関連した回答を用意することはできませんが、ある程度傾向がつかめるようであれば、それに合わせた案内をするのがよいでしょう。たとえば、離婚に関連したキーワードからのアクセスが多いのであれば、トップページに「離婚に関する相談はこちらから」といったリンクを用意し、離婚に関連するコンテンツを用意するといった具合です。
デザインを大事にすることを否定するわけではありませんが、優先順位の一番上にデザインがきているのではないかと思う事務所のホームページを見ると、「この事務所の弁護士はインターネットを使っていないんじゃないか?」と思ってしまいます。トップページのFlashムービーはスキップされるのが常ですし、どこをクリックしたらよいかわからないページは、「もういいや。他を探そう」という気分になります。そうしてかけたコストに見合わないホームページができてしまうのです。
楽天市場やYahoo!ショッピングでランキング上位の商品の説明ページを見ると、デザイン面では「これで大丈夫なんだろうか?」と思うものがたくさんあります。しかし、興味がある人が知りたいであろう情報はきちんと押さえられています。例えば、商品の写真が大写しになっていたり、商品のこだわりについて熱く書かれていたり、購入者の声を掲載しているといった具合です。
新年にあたり、もう一度ホームページを利用者の視点から見直してみてはいかがでしょうか。Yahoo! JAPAN リスティング広告(旧Overture)も、士業の広告については、リンク先のページに「代表者氏名、事務所住所、事務所電話番号、代表者の所属会の記載があること」「各士業の所属会の定める広告関連規定に抵触しないこと」「取り扱う業務における明確な料金体系の表示」の各要件を満たさない場合、広告を掲載できないようになるそうです(→一部掲載ガイドライン変更のお知らせ)。最低限、このレベルを満たすようにすべきではないかと思います。
最後に、以前書いた、「弁護士に Twitter を勧める5つの理由」を読んでいただいた野田隼人弁護士が「弁護士にTwitterを薦めない5つの理由」というエントリーをご自身のブログで書かれています。面白いエントリーですので、ぜひお読みください(Twitter を利用している弁護士の一覧もあります)。