1. トップ
  2. 業務拡大のタネ
  3. 非紛争業務と他士業との連携

投稿日:2011年7月14日 18:08  カテゴリ:業務拡大のタネ

非紛争業務と他士業との連携

 大阪・東京で開催された「弁護士のためのワンコイン営業セミナー」では、多くのご参加をいただき、誠にありがとうございました。アンケートを拝見する限り、ご満足いただけたようで、我々としても胸をなでおろしています。次回以降の開催についても、検討中ですので、決まり次第お知らせしたいと思います。

 今回のセミナーの中には、こちらからお話をさせていただくだけでなく、参加された先生方にも議論に参加していただく企画も含まれていました。その中で印象的だったのが、タイトルにもある非紛争業務と他士業との連携の話です。

 非紛争業務とは、その名の通り、紛争対応以外の相談・文書作成等の業務で、企業法務の分野では「予防法務」とよばれる分野です。具体的には、企業向けには契約書のチェック、各種規程類の整備など、個人向けには遺言書の作成、相続発生後の事務手続(財産調査、遺産分割後の登記・税務手続など)といったものが考えられます。

 全体としてみた場合、訴訟に至るような紛争となる事例よりも紛争とならない事例のほうが圧倒的に多いわけですから、非紛争業務のほうが市場は大きいといえます。もちろん、この市場には司法書士・社労士・行政書士・税理士といった他士業が先に参入していますから、競争は激しいといえます。その中で勝ち抜いていくには、何らかの工夫が必要となります。パラリーガルに任せられる業務は任せ、一番のコストとなる弁護士が業務に携わる時間を減らしながら、サービスの質を高めることなどが考えられると思います。

 一方で、他士業の先生方との連携を重視されている先生も多くいらっしゃいました。特に郊外の事務所では、士業間のネットワークを構築し、その中でクライアントの相互紹介を行っているケースが多いようです。非紛争業務では競合ともなりうる他士業の先生方ですが、他方で信頼できる紹介先を互いに求めているのも事実。
 ネットワーク構築のポイントは、「顔を合わせること」だそうです。"交流会"のような大仰なものでなくても、「近くに寄ったので」みたいなもののほうが効果的だとか。営業というほど大げさに考えず、ご近所回り、やってみてはいかがでしょうか?

 

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
↑今回の記事が「面白い!」と思ったらクリックをお願いします

トラックバック(0)

トラックバックURL:

コメントする