投稿日:2011年2月 4日 17:46 カテゴリ:独立支援記
物件が決まった後は、レイアウトや内装を考えることになります。
今回の場合、業者については、物件のオーナーに内装業者を紹介してもらい、内装業者からオフィス家具の販売業者を紹介してもらう、という形になったので、業者の選定にはタッチしませんでした。
内装工事が必要なケースで、特に知り合いの業者がいないケースでは、オーナーや不動産仲介業者の紹介する業者を利用する場合が多いと思います。「他で探せばより安い業者が見つかるはず」と思われるかもしれませんが、業者を探すのもそれなりに手間ですし、物件の状況を把握している業者のほうが話が早い、ということもありますので、こだわりがなければ、業者の紹介をお願いしてしまうのも、ひとつの手といえます。
レイアウトで注意すべきことはいくつかありますが、法律事務所ならではという部分では、相談スペースの配置があります。弁護士や事務職員の執務スペースを通らないと相談スペースに行けない、というのでは、守秘義務上の問題も生じますし、セキュリティの面からも、執務スペースと相談スペースは分けておいたほうが無難といえます。ただ、物件の面積や形状によって、配置が難しいこともありますので、業者と相談しながら進めていくことになるでしょう。
また、相談スペースについては、外部に音が漏れないように天井まで壁を作りたいところですが、天井まで壁を作る=部屋にしてしまうと、火災報知機の設置が必要となったり、空調の移設・増設が必要になったりと、追加の費用がかさむことになります。そのため、高さ180cm以上(天井にぎりぎり届かない高さ)のパーティションにすることで対応することが現実的な方法ではないかと思います。
この場合、依頼者同士のバッティングを防ぐために、アポイントの時間に余裕を持たせたり、依頼者に一時的に待っていただく応接スペースと相談スペースを離すなどの工夫が必要になるでしょう。
家具類の選定は、予算の許す限りお好きなものを、ということになりますが、最初に想定していたベストなものが、実際に新事務所で仕事をしていく中で「ちょっと違う」と感じることは少なくありませんので、必要最小限のものを用意し、後から追加していくほうが、予算面でも実用面でも効率的といえます。
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