投稿日:2009年8月19日 15:21 カテゴリ:Webマーケティング
前回までの「法律事務所命名考」の番外として、インターネット上での法律事務所の名前、ドメイン名(URL・アドレス)について、今回は取り上げてみたいと思います(ドメイン名・アドレス・URLはそれぞれ厳密にいうと別の概念なのですが、わかりやすいように今回は「ドメイン名」で統一します)。
ドメイン名とは、「lifr21.com」とか「paralegal-web.jp」のような、ホームページにアクセスするために使われる名前のことです(とりあえずこのように理解してください)。「北緯34.7012069度、東経135.5028914度」といわれても、そこがどこかわからないので、「桜橋東洋ビル」という名前を付けているのと同じようなものです。
このドメイン名ですが、誰でも取得できるものと、そうでないものがあります。皆さんもご存じの「com」「net」「org」で終わるドメイン名については、誰でも取得できます。これに対して、「co.jp」「or.jp」で終わるドメインについては、株式会社や各種法人などでなければ取得できません(詳細はこちらをご覧ください)。
上記の定義からすると、法律事務所は、日本国内で登記を行っている会社を対象とする「co.jp」で終わるドメイン名を取得できないはずなのですが、実際にはいくつかの法律事務所が取得していて、西村あさひ法律事務所(jurists.co.jp)や弁護士法人英知法律事務所(law.co.jp)などがあります。ただ、どちらもインターネット創成期の1997年にドメインを取得しており、現在では法律事務所のco.jpドメイン名の取得は難しいと思われます。「or.jp」ドメイン名については、弁護士法人を中心に取得が進んでいるようです。
ドメイン名は「早い者勝ち」ですので、これから取得しようという場合には、既存のものと重ならないようにしなければなりません。弁護士法人であれば、「or.jp」ドメイン名の取得を考えるのがよいと思いますが、そうでない法律事務所の場合は、「gr.jp」ドメイン名がよいのではないかと思います。「gr.jp」ドメイン名は、「2名以上の日本在住の個人による任意団体」に付けられるドメイン名ですので、共同事務所にはぴったりでしょう。
それ以外としては、「pro」ドメイン名がおすすめです。proドメイン名は弁護士、医師、会計士、エンジニア等のために用意されたドメインなのですが、登録料が他のドメイン名に比べて高いことや日本語で登録ができる業者がないことから、あまり利用されていません。短いドメイン名も取得できますので、チャレンジしてみるのもよいのではないかと思います。
次回は、法律事務所のドメイン名の付け方について考えてみたいと思います。
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