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投稿日:2009年9月 2日 13:43  カテゴリ:Webマーケティング

Twitterは法律事務所のマーケティングに役立つか?

 「弁護士に Twitter を勧める5つの理由」を書いて以来、約1か月ほど Twitter を使ってきました。幸い、多くの方からフォローをいただき、Twitter 生活にも慣れてきました。そこで再度、法律事務所のマーケティングに Twitter が役立つか考えてみようと思います。

 結論から言うと、「Twitter もマーケティング手法の one of them である」ということです。Twitter 独自の強みがあって、それが他の手法をしのぐ絶対的なものであるということはないと思います。

 Twitter を利用したマーケティング例というのは、すでにいくつも公表されています。大きなところでは、パソコンメーカーのデルが Twitter を通じてセール情報を配信し、300万ドルの売上をあげたであるとか、小さな(?)ところでは、Twitter 割引をしている税理士さんがいるといった具合です。

 大企業の場合、その「中の人」の個性がわかるつぶやきによって、親しみを感じてファンになることもあるでしょうし、デルの例では、ユーザーに新しい物好き(マーケティング用語では「アーリーアダプター」と呼ばれる人たち)が多いことから、Twitter によるマーケティングが奏功したともいえます。

 これに対して、「Twitter割引」は、「このチラシをご持参の方に○○をサービス」「ホームページをご覧の方にクーポンプレゼント」と本質的には変わりません。その意味では、「one of them」といわざるを得ないでしょう。

Twitter 活用は工夫次第

 ここまで、「Twitter ブーム」に水を差してきましたが(笑)、工夫次第ではマーケティングに生かせると思います。

 まず、私自身が実感したことですが、特定のターゲットにアピールするには適していると思います。
 今回私は弁護士で Twitter を使っている方を探して、フォローしていきました(現在フォローしている方のリストはこちら。弁護士以外も含まれていますが)。
 次に、フォローしている人の発言を読み、リプライ(個人宛の返信)している人のプロフィールを確認して、弁護士であれば、その方もフォローします。
 このように、「友達の輪」を伝っていくことで、「Twitter を使っている弁護士」というターゲットに対して情報発信をすることができるのです(実際には、フォローした方から「フォロー返し」してもらわないとこちらのつぶやきを見てもらえませんが、現状では比較的快く「フォロー返し」してもらえます)。

 もうひとつは、RT(ReTweet)を活用する方法です。Twitter には、RT という、他人の発言を引用して自分のつぶやきとする機能があるのですが、これが盛り上がると口コミ効果が得られます。種火を燎原の火とするには、ある程度のフォロワー(フォローしてくれる人)が必要ですが、次々と RT が広がっていく様は壮観です。
 法律事務所(弁護士)という特徴を生かすのであれば、話題の事件(最近特に多い気がしますが)についてコメントをすれば、RT をもらいやすいのではないでしょうか。

つぶやけ、さらばつぶやかれん。

 最後に、マーケティングを離れたところで、Twitter を考えると、Twitter の機能自体は、パソコン通信時代からあったチャットと変わりません。インスタントメッセンジャー→Twitter と進化するなかで、多くの人とのつながりやすさは増したかもしれませんが、根本は変わらないと思います。
 そして、この手のツールの中毒性が高いのは、「今、この時に、他の場所でこの人はこんなことを考え、こんなことをしているのだ」という同時性と、「このつぶやきの流れに乗り遅れたくない」というライブ感があるからだと思います。
 このサービスが継続的に利用できる社会基盤となるためには、Twitter 自身がどこから運営資金を得るかという根源的な問題があるのですが、今は難しいことを考えずに、つぶやき、つぶやかれて、もっと「友達の輪」を広げていければと思います。

 

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