投稿日:2009年11月12日 12:45 カテゴリ:Webマーケティング
今回から数回にわたって、アクセス解析の話をしたいと思います。ホームページを作ったものの、そのアクセス状況について把握していない方が多いのではないでしょうか。とはいえ、詳細なデータを日々確認するのは骨が折れますから、それぞれの指標の読み方を説明したうえで、何に着目すべきかを述べていきたいと思います。
以下では、アクセス解析のツールとして「Google Analytics」を使って説明しますが、それ以外のツールでも同様の指標が取得できると思います。特に何も導入されていないのであれば、無料ですし、Google Analytics を導入されるのもよいと思います(導入方法については、こちらをご覧ください)。
第1回目の今回は、「ホームページがどのくらい見られているか」に関連する指標について説明します。具体的には、ページビュー(PV)、セッション、ユニークユーザーです。
これらの指標が増えることで、問い合わせや受任につながるわけではありませんので、アクセス解析においては、「これらの数字を追うことは意味がない」と言われることもありますが、それでも自分のホームページがどれだけ見られているかは気になりますし、更新の励みにもなります。また、閲覧者が増えないことには問い合わせも受任もないという意味では、ある程度の意義はあるといえます。
それでは、まず、それぞれの指標の意味を説明します。
ページビューは、「どれだけページを見られたか」を示す指標で、トップページ→事務所案内→弁護士紹介と見られれば、3ページビューということになります。
次に、セッションは、「ホームページにアクセスした延べ人数」を示す指標だと思ってもらえればよいと思います。
最後のユニークユーザーは、「集計期間中にホームページにアクセスした人の数(重複を除く)」です。つまり、集計期間を1か月にした場合、ホームページに毎日1回アクセスした人がいるとすると、セッションでは30となりますが、ユニークユーザーでは1ということになります。
これらの数字の見方ですが、まずは純粋に増減を見て一喜一憂する(笑)というのがひとつの見方です。前日・前週・前月と比較して、増えた・減ったを確認します。ホームページ立ち上げ直後は、下のグラフのように、増減の波が非常に大きくなりますが、アクセスが増えてくるにつれて、波は穏やかになります。ある程度アクセスが落ち着いてきた状態で、例えば平日と週末・休日でアクセスに影響があるかといったことを見ていきます。世間で注目されている事件の代理人・弁護人になったり、インタビューに答えたりすれば、アクセスが急増するようなこともあるでしょう。
次に、ページビュー・セッション・ユニークユーザーの傾向に違いがないかを確認します。それぞれの指標は通常、同じような増減の傾向になりますが、ページビューの割にセッションが増えていないというのであれば、1回のアクセスで多くのページを見た人がいるということになりますし、セッションの割にユニークユーザーが少ないというのであれば、同じ人が何度もアクセスをしているということになります。
一度にたくさんのページを見ている人は、ホームページの内容に興味を持ってくれているといえますが、何かの情報を探していて、それが見つからずに右往左往しているのかもしれません。何度もホームページにアクセスしてくれる人は、「常連さん」といえますが、自分自身であったり、事務所の職員であることも少なくありません。このように、それぞれの指標を組み合わせて、ホームページにアクセスして来た人の傾向を考えることが次のステップとなります。
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