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投稿日:2010年2月25日 18:37  カテゴリ:Webマーケティング

大丈夫?法律事務所のホームページ

 移転先での最初の投稿です。連載中(といっても、まだ1回目だけですが)の「弁護士のためのiPhoneアプリ紹介」 をお休みして、今回は法律事務所のホームページについて、もう一度考えてみたいと思います。

 先に結論めいたことを書くと、「本気でホームページから顧客を獲得しようと考えていますか?」ということです。現在、顧客獲得競争がもっとも激しいのは、債務整理の分野だと思います。新聞・テレビ・交通広告、ありとあらゆる広告手法を用いて債務整理の顧客開拓を行っていますが、ホームページについては「?」という感じです。

 例えば、検索サイトで「債務整理 東京」と検索してみてください(Googleの場合Yahoo!の場合)。結果をみると、Googleでは上位10件をすべて司法書士事務所が占め、Yahoo!でも司法書士事務所が4件、法律事務所が4件となっています。同じく、「債務整理 大阪」では、Googleでは司法書士事務所が9件、法律事務所が1件、Yahoo!でも司法書士事務所が8件、法律事務所が2件となっています。

 これが何を示すのか、おわかりでしょう。債務整理について情報を求めている人は、法律事務所のホームページにたどりつけないのです。もちろん、「債務整理 大阪 弁護士」まで絞り込めば、法律事務所のホームページが出てきます。しかし、最初に司法書士事務所のホームページを見た人が、再度、キーワードを追加して検索するでしょうか。ホームページから入手できる情報の質と量は司法書士事務所でも法律事務所でもほぼ同じですし、扱える金額に上限がある代わりに、料金は安いとくれば、どちらを選ぶかは聞くまでもないでしょう。借入額が非常に多い人であれば、法律事務所でなければ取り扱うことができませんが、そういった人達は、広告を熱心に出している事務所にとって「求める顧客」でないことも事実です。

 比較的コストをかけてでも集客したい分野である債務整理の分野であってもこの調子なのですから、他の分野は推して知るべしです。「ホームページからは顧客が取れない」という話を聞きますが、取れる体制になっていないのですから、当然です。

 「事務所案内の代わりにホームページを」というくらいの気持ちなら、「ただそこにある」というだけでもよいかもしれません。事務所名・弁護士名で検索すれば、さすがに上位に上がってくると思います(時々そうでない事務所もあって驚くのですが...)。もし、「ホームページから顧客を獲得したい」と思うのであれば、もっと本気で考えるべきです。なぜライバルに勝てないのか、どうしたら潜在顧客にアピールできるのか、考え、行動しなければなりません。

 ちょっときつい書き方をしてしまいましたが、「ホームページを持っていれば顧客が集まる」「それで足りなければ広告で」「運営は業者に任せているので」という姿勢では、今後ますます集客できなくなります。データをもとに、PDCA を継続して回していくことが求められるでしょう。

 次回は、気軽な(?)iPhone の話に戻りたいと思います。

 

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