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投稿日:2010年4月 3日 16:29  カテゴリ:Webマーケティング

ホームページ作成業者の選び方

 仕事柄、多くの法律事務所ホームページを見ていますが、最近気になるのは、似たデザインのホームページが増えていることです。デザインも流行がありますから、ある程度似てしまうのは仕方がないにせよ、メニュー構成から写真の配置、果てはコンテンツまでほとんど同じホームページがあったりします。

 ここまでくると、単に「参考にした」というレベルではありません。さすがに、法律事務所が他の事務所のホームページをコピーして名前だけ変えて公開するようなことはしないでしょうから、同じ業者が作成しているのでしょう。

 伝え聞くところによると、その業者は、結構な料金で請け負っているようで、しかも「SEO(検索エンジン最適化。特定のキーワードでそのページの検索結果を上位に上げること)も対策済み」とうたっているそう。しかし、ある程度でもホームページ制作やSEOに携わった人間が見れば、「えっ?これで?」と思わざるを得ない内容です。

 今回の記事は、その業者を批判することが目的ではありませんので、このくらいにしておきますが、ホームページの作成を思い立ったとき、あるいはホームページ作成業者から営業を受けたときに、注意すべきポイントをいくつか挙げておきたいと思います。

 まず、気になるのが価格面ですが、正直、ホームページの作成については「相場」があってないようなものです。ホームページの作成自体が、それほど高度な技術を要するものでないこともあって、個人が副業程度に行っているものから、上場企業レベルまで、業界の参加者が非常に多様です。そのため、まったく同じ1ページを作る場合であっても、数千円から数百万円まで価格の広がりがあります。
 こうした業界であるため、「安かろう悪かろう」も「高いから安心」も当てはまらないわけですが、基本的には"関わる人の単価×人数×時間"によって決まりますから、どのような人が何人、どのような形で関わるのかを確認することが大事となります。必要がなさそうな人が関わっていそうであれば、なぜそれが必要なのかを確認していきます。

 次に、デザイン面ですが、こちらについては過去の実績を見せてもらうのがよいでしょう。複数見せてもらって、似たような構成のものがあるようであれば、別のデザインも可能なのか確認します。ひな形(テンプレート)の修正しかできない業者もあるからです。

 最後に、料金の中に含まれるものと含まれないものが何かを確認します。ホームページの作成は、細かい部分の修正であっても、実は非常に手間がかかることも少なくありません。どの程度の修正なら対応してもらえるのか、いつまでなら対応してもらえるのか(デザインの最初の段階なのか、公開間際でも可能なのか)といったあたりもあわせて確認をしておく必要があります。

 ちなみに、SEOについてですが、事務所名や弁護士名で検索結果の上位に上がってくるのは、ホームページを作れば、当然の結果として上がってきますので、それ自体をSEOだと説明するような業者に期待すべきではありません(同名の事務所がたくさんある場合は別かもしれませんが)。どのようなキーワードで、どのような方法を使って順位を上げていくのか、説明を求めてください。そのときは、説明内容がわからなかったとしても、後から検証することができます。

 逆に、依頼を受ける立場から少し言わせていただけるなら、作成作業の序盤ほど、じっくりと時間を取っていただければと思います。上にも少し書きましたが、ホームページの骨格ができてから、修正を加えることは、はたから思っている以上に手間がかかります(弁護士の業務でも同じようなことを感じるケースは多いと思いますが...)。すべての問題に最初から気づくのは難しいですし、逆にそういった「ありうる問題」をその都度つぶしてくれる業者がある意味ベストだと思いますが、気に留めておいていただければと思います。
 もうひとつ、法律事務所のホームページの完成が遅れる理由の上位は、「弁護士担当の文章ができていない」「弁護士のチェックが終わらない」だったりします。お忙しいとは思いますが、何卒ご協力のほどを...。

 家の近所の桜を載せてみました。息抜きにどうぞ。

sakura.png  

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