今回は1つ1つの広告方法について、そのコスト、効果を具体的に検討してみます。
まず「事務所便りと事務所案内の作成と発送」です。事務所便りはともかく、事務所案内は、その事務所を皆さんに知ってもらうためであり、企業の「会社案内」にあたります。できればぜひ作りましょう。ただ、この二つは、送り先は既に顧客となっていて住所の分かる人が対象であり、新規の顧客の開拓にはつながり難いです。集客効果という点から疑問があり、オススメではありません。
「ポスターの作成と掲示」。 ポスターを作成するのに費用はそれほどかかりません。問題は貼る場所です。選挙ポスターのように街中に掲示するのはどうかと思いますが、お年寄りや一般の人が多く集まる病院や図書館などに貼るとイメージも良く効果的でしょう。
次に「電車やバス内の広告」です。多くの人の目に触れ、効果もあり、それほどを品位を落とさない方法です。しかし、前回の案内でもお知らせしましたように、B3の大きさのポスター1,500枚を2日間掲載するだけで80万円から100万円というのは、かかり過ぎです。債務整理や自己破産などの仕事を大量に画一的にやっている事務所ならよいかも知れません。
「電話帳への広告掲載」。 これは弁護士を必要とする人が職業別電話帳に探しにくるという点でインターネットによる検索と似ています。すでに弁護士ニーズがある人達が見るわけですからそれなりに効果的です。費用も安くオススメの広告手法です。
「新聞広告」。これはスマートなやり方ですが、大新聞(地方版)の1回の広告料金が100万円を超すのは小規模の法律事務所にとっては厳しいと思われます。1回だけでは効果も疑問です。
「新聞のチラシ広告」。スーパーや小売りの広告と一緒に配布されるのはちょっと抵抗があるでしょうが、情報を得る市民にとっては自宅に居ながら入手できますので便利です。地区限定で集中的にできます。製作費込みで1枚あたり10円前後で配布できます。オススメの方法です。東京の事務所ではすでに実施しているところもあります。