景気の急激な変動は、法律事務所の仕事を増やすと言われていますが、先生の事務所では如何でしょうか。今回のFAX通信は法律事務所の経営(財務)についてレポートします。
○法律事務所の収入(売上げ)の特徴は事前に予算が立てにくい点にあります。それは以下の理由からではないでしょうか。
○しかし、法律事務所の場合、支出はほとんどが固定費ですから、1年に必要な予算を立てることは容易だと思われます。事務所運営に必要な経費に、弁護士本人の適正な収入と毎月の積立額を加えて、1年間に必要な予算を立てます。これが最低限の売り上げ目標となります。
○毎月、月初めに前月の月次決算を出しますが、月によって収入は一定していないでしょうから3ヶ月ごとに決算をやり直し、問題点をチェックします。場合によってはマーケティングや営業活動を含めた経営方針の見直しもしなければならないかも知れません。
○解決策は収入を平均化することと、当たり前のことですが定期的収入を増やすことです。
○万一、その月の収入よりも支出が多い場合もあり得ることを考え、①月々の売上げから一定額を積み立てておくか、 ②近い将来収入の見込みがなければ借入れの手当をしておくことも重要となります。