2010年の交通事故による死者数(青グラフ)は4,863人、重傷者数(30日以上の治療を要する者)(赤グラフ)は51,528人で、過去10年間一貫して減少している。また、交通事故の発生件数も、過去10年では2004年をピークに減少傾向にある。
しかしながら、損害保険会社・JA共済が自動車保険について支払った保険金の額は、過去5年一貫して増加している。
また、交通事故紛争処理センター(青グラフ)、日弁連交通事故相談センター(赤グラフ)の相談件数も増加傾向にある。
保険会社に対する苦情件数も年々増加している。保険金に関する苦情が最も多く、内容別にみると、保険金の支払金額に関するものが最も多いが(45.9%)、対応の遅れ・対応方法(32.1%)、接客態度(10.0%)に不満を持つ人も多い。
2007年度 | 2008年度 | 2009年度 | |
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苦情件数 | 13,354 | 17,161 | 18,471 |
(日本損害保険協会が受け付けた自賠責・自動車保険に関する苦情件数)
(日本損害保険協会が受け付けた自賠責・自動車保険の保険金に関する苦情の内訳)
上記より、交通事故に関するトラブルは、交通事故発生件数の減少にもかかわらず、増加しているといえる。